「The Grimoire of Marisa」ZUN/一迅社

というわけで、届いたのでぱらぱらと読んでみたものの、想像(というか自分が望んでいたもの)とはだいぶ異なっていて肩が落ちた。要は求聞史紀のスペルカード版をイメージしてたんだよなおれは。
まあ昨今の神主氏の仕事量からいって、こってりうんちくなど望むべくもなかったのは自明なのだけど、イラスト量は何とかならなかったのだろうかとは思った。1スペルに1枚イラストついててもよくないですか。価格倍でもいいので。さすがに、全体の見た目5割以上が、ゲームのスクリーンショットで埋められてるのはあんまりかと。
アンオフィシャルでいいので誰か作らないかな。むしろオフィシャルじゃないほうが角が立たない気もする東方全スペカの一枚絵化と元ネタをベースにしたうんちく資料集。


何度か描いたことあるけど弾幕を1枚の絵にまとめるのってかなり難しいんだよね。空間を意識するとキャラが小さくならざるを得ないというジレンマがあるので。なわけで、どんな絵が出てくるのかなーというのは割と興味があるところだったのだけど、という。よくよく確認すると5ボス以降系でイラストがなかったのは、藍、うどんげ、小町、早苗さんてとこ。早苗さんがハブられているのはなかなかせつない。


本文は各スペカ数行程度のコメントがあるのみ。収録されてるスペルカードの量はかなり多いんだけど、文章は内容を意図的に薄くしてる感じもあった。元ネタ、裏話的な言及はほとんどなし。かつての単行本みたいに東方の世界観に影響を与えるような情報はほぼなかったと思う。スペカタイトルの横に使用者ごとにことなるアイコンが用意されてるんだけど、これはちょっと面白かった。備考欄の一発ネタ的なコメントとか、思いつきをダイレクト出力してる感じというか、twitter脳的だなあとか。


音楽は2曲収録。1曲が新曲、2曲目はなぜか「スプートニク幻夜」のアレンジ。何故?