「狼と香辛料II」支倉凍砂/電撃文庫

緊張感があった。毎回こう破産と大儲けの間をいったり来たりするんだろうかこのシリーズ。ホロは相変わらず可愛いしロレンスはさらにかぅいいし実に良い夫婦漫才小説。商人の話なので経済っぽいネタが軸なのだけど、なにぶん中世風ファンタジーワールドなので、いまいち腑に落ちない部分を含めそういうもんかなあで納得せざるを得ないのはやや物足りない。ガチSF的に架空経済を構築してくれたりするとたのしげなのだけど、ライトノベルに求めるものでもないし、今のバランスは非常に良いんじゃないでしょうか。多くを語らないだけで実はきっちり作ってあるのかも知れないけど。アニメはここまでかなあ。