「"文学少女"と月花を孕く水妖」野村美月/ファミ通文庫

季節は夏。二巻と三巻の間の話。番外編といいつつ必要なエピソードだと思うので読み飛ばす事なかれ。
さて既刊はこれにて読了。完結してないところで総評もないけど、とりあえずこの作品の魅力はキャラクタにあるよなやっぱ。イラストの力も偉大であった。ミステリとしては難易度が高い。モチーフとなる作品を読んで、もう一回この作品を読んだらいろいろ発見はあるのかなあと思いつつ、解釈を読者にゆだねるのが文学の様式なら、ミステリとの食い合わせは悪いよなあと思う。あと、毎作引きが上手いので読後感はとても良い。
そして死亡フラグが立ちまくっている文学少女氏の行方は? いい加減、紙ばかりもりもり食べている彼女の体を心配する人間は居ないのか? そもそも実在の人物なのか? 以下次巻!