「樹海人魚」中村九郎/ガガガ文庫

あーこれ好きだわ。毎度ながらああいやだからなにそれ?と思いつつなんかすいすい読める不思議。おれが適応しただけかいやしかし。意味不明さはいつも通りなんだけど、考えるんじゃない感じるんだ的不協和音が一回り進化した感じ、統一感がある。タクトで赤い糸で人魚ってなんだいこのイメージは!どこまで私を魅了するんだーイ?!まあなにしろこの必ずその少し斜め上を行く圧倒的な発想力は評価されるべきかと思う。なんか氏がおもむろに自覚的な様子でなにか突破したような感触もあり。引き続きこの路線で道を究めていただきたい。