パーフェクトスクウェア

2Dと3D(あるいは絵と実写)の融合についての閾値もだいぶ下がったなあと感じる。
まぁ主に3D系映像のリアル方向への進化の功績が大きいんだろうな。十分進化した3D映像は実写と区別がつかない(byゲーテ)とかなんとか、まあ色々と嘘だ。
なんにしろ実物じみた作り物が巷にあふれているおかげで、実物の中に若干嘘くさいものを混ぜるだけで、一気に作り物じみて見えてくるというトリック。なんか一年くらい前にも同じことを言ってた気もするな。

まあしかし、画像映像の背景についていえば、いくら前景と調和していても、実写じみた作り物あるいは作り物じみた実写的なものが必ずしも良いとは思わないんだよな。背景が単なる記号であるならそれでもいいのかも知れないけど、特に一枚の絵の場合って背景それ自体がメッセージの一部になりがちなので、あんまりリアル寄りなのも無駄が多くてな、と。というのは、例えば、基盤のパーツ数を減らすだとか、データを圧縮するだとかと同じように、創作というのは人間の思考プロセスの簡略化がその意義だと思っているので、一枚の絵の中に一次的な情報が多量に含まれるのがけっこうに気になるのだ、おれは。
反面、下手に単純化しすぎるとアウトプットそのものが劣化してしまう可能性があるので、その辺見極めなきゃならないってのはあるんだけど、まぁなかなか難しいよねとは思う。