人々

今日で2月も終わった。類に漏れず、おれの職場からも数名が派遣契約期間を満了し、去っていった。こんな時勢でも、自分の意志で去っていく人もいる。明日から3月。卒業とか、異動とか、まあ色々ある。これに限った話ではないのだけど、のっぴきならない状況というのは人の数だけあって、しかしおれにはそれに向き合う言葉がない。一般論で濁すか、うわべとわかる言葉を並べるのが関の山だ。相手に、そう伝わるように。それと毒にも薬にもならない応援の言葉。
そりゃ皆がよりよく生きれたら良いとは思う。でも、安易な意見は必ず半分当たって、半分外れる。本人が考えて答えが出ないなら、それが結論なのだとおれは考える。実際、何が正解だったのかなんて、きっと後になってはじめてわかることなのだ。それが、たとえ望んだ選択でなかったとしても、というのは、まあ一抹の救いではあるのかな。
そして、根底にあるのは、おれの精神についてのいつもの結論であり、これがおれの限界なのだという個人的な現実なのだけど、まあ、語るまでもない。