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どうも7月中旬あたりから調子が悪い。夢をよく見る気がする。眠りが浅いんだろう。心当たりはないんだけど、何かの拍子に現実、というか、あまりまじめに向き合っても実りの無い問題に波長が合ってしまって、どうも抜け出せない感じ。まあ、いつもの宇宙的絶望なんだろう。けど思考の焦点どうも合わないのでよくわからない。気がつくと朧と何か物思いに耽っていたような気がするのだけど、思い出そうとすると霧散したように消え、あるいはもとから霧のような思考だったような気もする。時間だけはよく過ぎる。

立ち向かうべき現実、と一般に定義されているものさえ、おれにしてみれば逃避の一手段に過ぎなくて、つまり人生のあらゆる要素は逃避に過ぎず、じゃあおれの命を繋ぎとめているのは、罪悪感と、野次馬根性と、あとは微々たる生存本能くらいだよなあと思う。せめておれに繋がるすべてひとの足を引かないように。まだ見ぬ未来にあつかましい希望を。いま通り過ぎた世界が、まだそこに在りますように。