「フルメタル・パニック せまるニック・オブ・タイム」賀東招二/富士見ファンタジア文庫

世界設定の核心も明かされ、次巻で最終巻の模様。長かったなあ。と思うのはまだ早いか。クルツ氏がすごい勢いでフラグを立てて、きちんと回収されてしまう(と、この場合言わない気もするけど)のは複雑な気分であった。要するに王道的お約束的展開のことであるのだけど、まあこれはこれで必要なことではあるんだよな。物語外部の原理に依存しているという理不尽さはあるけど、まあこれはこれである意味、伏線的な役目を負っているのだよね。だっていきなり突拍子もない展開になったら水戸黄門を視聴しているご老体とかもびっくりするでしょ的な。たとえそれが理屈のうえでスジが通っているとしても、読者の感情としてはそれ以上に納得に足る前置きがあって欲しいのだ。
しかし、これ出たの2月なのね。次はあまり待たずに済みそうでなにより。