「"文学少女"と飢え渇く幽霊」野村美月/ファミ通文庫

やはり文学の名作を再構成していくのね。今回は知らない作品だったけど。ガガガの跳訳シリーズと似たような方向性なのか。文学少女のほうは実ストーリーとモチーフとなる作品に関連付けないといけないから跳訳に比べて数段難易度たけぇ〜気はする。さて季節は春から夏へ。学園ものは時間経過も味わい深い。万年端役と思われがちなキャラを物語の真ん中に持ってくるのはやられた感あり。次はどうやら芥川君が渦中のひとになるようだ。今回も文学少女氏は名探偵になりきれず、ていうかそもそもそういう配役ではないのか? 着々とデレ期に移行しつつある琴吹氏を生暖かく応援しつつ次巻へ続く。