風神録雑感

さて、委託開始から半月ほど経過したし、突っ込んだ感想書いてもいいよね的なノリで。

  • 物語。道中風景も連なりがあって良い感じ。シームレス。会話はいつも通り。やや外連見不足気味な気はする。神話関係は好物なんだけど、元ネタに準拠しすぎていて深読みの余地がないところは割と残念。物語性については妖々夢が突出しすぎていてほか作は総じて普通に見えるといういつもの判定。
  • キャラクタ。あえて推すなら早苗さん。なんとなく中二精神が見え隠れするところにキャラとして成長の兆しを感じる。一部でルイージとか呼ばれているようだけど、あの星形弾幕はむしろ魔理沙の敵になりうると思うがどうか。1ボスは妹なので芋ということで、姉とどっちが人気なんだろ。続いて2ボスなのに頭悪そうじゃない鍵山と、3ボスなのに雑な扱いを受けてないにとり。各ステージの役回りも変わったということか。射命丸はこのまま準レギュラーの地位を獲得するんだろうかな。4ボスが自機によってスペカを使い分けないのはちょっと物足りない。神奈子様は近年の六ボス洗礼でなむ横綱キャノン。もれやんは次世代ZUN帽を提示。蛙のフリをした蛇。自キャラ立ち絵の雑さはさすがに。
  • システム。敵弾をごっそり消してうっはうはシステム(だよね?)。ベースの発想は花映塚文花帖から来ているのかな。カスリゲーからの脱却だけどしかしどうも煮え切らない。以前のシステムは永夜抄でほぼ完成していたと思うし、コンセプト変更は当然の方向だと思うんだけど、どうも薄い。道中とボス戦(というか今回の霊撃システムと従来のスペルカードシステム)がどうにもかみ合ってない。んでボムゲー簡単とかいわれちゃう。スペルカード戦に関しても新システムに合わせた味付けが必要だったはず。エフェクトだけカスリ復活とかだいぶ迷走している感じもする。稼ぎのロジックが何となく減点方式なのも気が滅入る原因かな。まあ新期一作目だし次作以降の進化に期待ということで。さておきスコア画面に戻るまで最終スコアが表示されないのはよろしくないと思うので修正希望。
  • スペルカード。カード名とビジュアル、難易度においてにとりのスペルカードはほぼ全て最強。難易度による変化が大きいのも良い。しかし4面以降は明らかに練りが不足している感じ。弾幕だけ見せられたら通常弾幕とスペルカードの区別が付きそうにないのが多数。神奈子の2つ目、3つ目あと水眼あたり特に。早苗の神風系の簡単さも異常。ラス弾幕も見せ弾は良い形してるけど避けるべき弾幕はすごく単調。なんかなー。
  • 音楽。3面道中と5ボスが好み。えんえんリピート再生しちゃうようなハマり曲はなかった。総じてぱっとしない感じはする。
  • 演出。2,3,4道中までの背景音楽弾幕の演出は特に良い。花映塚の小町面、映姫面あたりで一気に突き抜けた感はあるけど、今回色遣いとかさらに好みに進化してておれ絶賛。
  • 総評。システムを除けば3面まではかなり良い感じだったのに、4面以降は目に見えて作りが甘くて消沈。ここ最近商業周りでいろいろやり始めているし、神主氏は完全にオーバーワークなんじゃなかろうか。それにしても書いてみたら批判ばかりで申し訳ない。