兵どもが夢の跡

北を超めざ、というわけで概ね遠野あたりに焦点を合わせていたのだけど、諸般の理由により、平泉・松島小旅行と相成った。
平泉はというと、中尊寺、毛越時あたり見とけばいいような感じではあった。歴史だけは間違いなくそこにある空気はあったけど、現物が不足しているというか、世界遺産にはもう一つインパクト不足が否めない感じ。関係ないけど、あと千年もしたら、たとえば牛久の大仏とかも日本最大の大仏として文化遺産的な存在になるのだろうかとか。後世にのこる現代日本の文化的建造物って一体何だろね。時間の都合取りやめたのだけど、猊鼻渓に行きたかったなあという心残。この季節はやはり石と水に緑が映える。
松島は、島が点在する景色って見慣れてるしなー的な理由で、正直あまり期待していなかったのだけど、一カ所、雄島に圧倒された。ひしめく石窟! 石碑! この島を歩けただけで来た甲斐あったよ。子供の頃、岩と穴だらけの場所でよく遊んでいたので、原風景的な補正はかかってるんだろうとは思う。おれの中に石窟ブームが到来しそうな勢い。
どちらもわかりやすい観光地であり、修学旅行集団がもっさりいたのだけど、そうそうこの時期修学旅行シーズンなのよな。見る限り中学生しか見当たらなかったけど、海外予定の高校とかどうなっちゃってるんだろう。インフルエンザ的に。全国各地の黒板で、人生思い通りになると思うなよ! と殴り書きがなされているのだろうか。


しかし、やはり北は遠い。遠野は夏に行こうと思う。