「東方儚月抄 Silent Sinner in Blue.」第十九話

そういえば、うっかり失念していたけれど、今月の儚月抄はちゃんと読んだよ的な意思表示。
まぁ、フェムトファイバーの話がしたかったんですよ。したかったのならしょうがない、そうでしょう? そうでもないですか。ともあれ、神主氏がこつこつ積み重ねるより、ふとした思いつきをうんちくするのを好むのは、既出のすべての作品から周知の事実でして。


ちなみに、注連縄の話だけど、出雲大社については、注連縄の取付け向きが左右逆(捻り方も逆)なのが封印の意味を持つというのがメジャーな認識。大国主は怨霊なんでそういう話もあるけど、普通の神社に神が封じられているというのは、少なくともあまり一般的ではないです念のため。諏訪大社の注連縄の向きは普通に左末右本。


注連縄ネタが出たところで、霊夢に神奈子&諏訪子(の神霊)ダブル召喚で綿月姉妹(もしくはポッと出の6ボス)撃破フラグが再び立った気もするけど多分気のせい。あと、地上の兎の造反が再度仄めかされてる気もするけど多分気のせい。


まぁ、いろいろ突っ込みどころはあるにしても、大筋ではすごくシンプルな展開なんだよね。住吉組が依姫を引きつけて、紫が豊姫を引きつけて、その隙に幽々子がお宝をかっさらうと。そんだけ。伏線も良心的に解釈すればだいたい回収されてる。単行本派のひとは意外と混乱無く読めると思うんだこれ。
しかし、幽々子が忍び込もうとしている月の賢者の家の家主って永琳以外誰なんだよ、っていうか何盗んでそれでどう落とすの、とか。その辺まとめて、大団円的な終わり方が見えてこないのも事実ではある。月と幻想郷(永遠亭)の和解は大前提だと思うんだけど。天と地を幻想郷に取り込んだら、海も取り込むしかないでしょ的なところも含みつつ。
あと、いまだ単語だけは繰り返し出てくる「穢れ」だけど、果たして本作のキーワードだったのか否か、とか。これは個人的に。


残り2話。最終話がエピローグなら、泣いても笑っても次回、いろんな意味でクライマックス。