常陽エクスカーション

なんか晴れてるのに暗いなーと思っていたら、今日は冬至だった。
季節は巡り繰り返すように思うけど、そんなのは錯覚で、ぜんぶどこかに向かって収束あるいは拡散していく過程の揺れに過ぎないというのが、今の平均的な考え方なんだろう。太陽は再生しない。静かに冷えていくだけだ。これから日は延びていくけれど、同時にそんな絶望感もある。

まあなんだろ、そういう面では、季節も命も循環し、永遠に続くと考えた世界観の方が、いくらか論理的であったようにも思う。おれの視界の範囲では、相変わらず「人も死んで宇宙も無くなるんだから、意味なんてどこにもないんですよ」と主張する一派が主流に位置しているように見えるけれど、そんな人に、じゃあなんでそんなに必死に生きるのか、と問うても支離滅裂な解答しか返ってこない。まあ、表面的には無理のない見解に見えるし、宗教無き科学というよりかは、お手軽な理論武装なんだろうとは思う。そうでなければ気が触れているのだろうし、それ以外の人はみんな死んでしまっただろうし。