明日の東方儚月抄についての補足

背景として、東方projectはほぼ全ての作品に1人の原作者が強く干渉しているせいで分化が起こりにくく、肥大化が過剰に進んだっていうのはあるんだよな。たぶん。
コミュニティが巨大化した結果として、自重に耐えきれなくなって分派するという現象はよくある事であると思うし、今回の一連のムーブメント(というほど盛り上がっているかは不明だけど)は、そんな圧力の一端なのかなあという風には思う。
ただ、ここまで大規模なコミュニティにおいて、供給者と消費者の重複率がこれだけ高い状況というのは珍しいと思うし、それがどんな風に解体されていくかは割と興味深い気はする。それとも二次創作の連鎖の果てにあるのは、地獄極楽メルトダウンなんだろうか。


あるいは、実はもう東方project界隈には、すでにコミュニティと呼べる構造なんてなくて、共通認識とか文脈とかそういった概念は存在していないのだろうかとも思う。「東方project的」な記号の集まりだけがそこには有って、それらを使ったコミュニケーションとも呼べない一方的な主張の応酬が、一つの纏まりとして見えているだけなんじゃないのか。今回の議論は、そんな状況に対する反動じゃないのか、とか。