利き目問題

自分の描いた絵をふと左右反転してみて絶望することはよくある。たいていの場合平面を真正面から捕らえていないせいで絵がゆがんでいるのが原因なのだけど、ちょっと別の問題として利き目による感覚の相違というのがあるらしい。おれは左利きなのだけど、左利きの人間、少なくともおれはどうも顔の右半分に注意が行がちだ。普段あんまり気が付かないけど。
よくよくおれが適当に描いた絵を見ると右目、つまり顔の左側がものっそ適当な場合が多い。利き手と利き目がイコールでつながるわけでもないようだけど、なんせ夜の大半を占めるであろう右目利きの人にはそんな絵はかなり残念に見えているのだろう。
たいていの文字が左から右へ流れるのでふつう左に注意が行くのかと思っていたけど、どうもそういうことではなくてどうやらこれは脳みその機能分担に因るらしい。よく右脳を鍛えるとかいうけど、左利きの場合ある程度の割合で左右反転したり混ざったりするようだ。
ちなみに自分の利き目を調べるのは簡単で、左右半分怒り顔半分笑い顔を書いて、漫然と眺めたときにその顔が怒っているように見えるか笑っているように見えるかで判断できる、たぶん。